俺がガ○ガ○くんを食べていると「あっちぃー」と汗だくの千種がティーシャツをこれでもかと言うくらい捲り上げながら入って来た。ちなみに此処は冷房が効いているため、誰も汗をかいていな
微かに白のレースとピンク色のブツを見せながら、千種は俺が食べているアイスに目が行ったっぽい(あーあ、こんなことならさっさと食べておけばよかった)。
「一口、ちょうだい」
「……一口だけだぞ」
うん分かってるとか言いながら、コイツはがっつり食べるんだ。こういう時の千種は遠慮を言う単語を知らない。シャリ、といい音を立てながら千種は俺のそれを口に入れた。その瞬間に、彼女の表情が至福のそれとなる。そんなに美味いか68円のアイスが。
「ふみ!ほかいい、あふぁいらよ」
「お前口ん中無くなってから言えよ」
「渡嘉敷、当たり!」
「あ、ほんとだ」
俺が買う時は決まってはずれなのに。米倉に奢らせた時は決まって当たる。アイツなにか細工でもしてんのか(んなこたぁ無いけど)。
「いいなぁ、あたし当たりつきのお菓子とかって、絶対に当たらないんだよね」
「それは千種の日頃の行いが悪いからだろう」
「いやいや、こういうのってやっぱ運でしょ?あたしって運悪いからなー」
っていうか、日頃の行いだったら常に当たる米倉ってすっげーいいのか?っていうか毎回当たる米倉は何だ。仏とかなのか?(寧ろ米倉はただのハゲだ。坊主じゃねぇ、ハゲだ)
「でも、よくよく考えるとこれって確立なんだよね。当たりって何個に一個入ってるんだろうねー」
そんなの知るか。
(っていうかやっぱり千種に俺のガ○ガ○くん食べられた。また米倉に買わせなきゃなーあ、でも当たりだからこれで交換して貰えるか。儲け!)