08.

さん、ちょっといいかな」
「なに?あたしこれから練習があるから早く帰りたいんだけど」

 で、靴箱から屋上に移動した。何がしたいんだコイツは。つーかこれから運動する前だってのに余計なことさせんなよ馬鹿。

「僕、君の事が好きなんだ。だから付き合っ「悪いけど彼女は僕のだから」」
「えぇっ!寿也!?」
「靴箱で、ちゃんが見えたから。で、君と何処か歩いていくのが見えて。
 で、悪いんだけど僕、彼女の“恋女房”なんだ。諦めてよ」

 寿也はそう、にっこりと笑いながら言った。